倫理観

最近、倫理って何だろうな、と考えます。
私はそっち方面の学問に明るくないので、普段は道徳と同じ意味で
使っちゃっています。学問における倫理や道徳の定義はとりあえず置いといて、
何か一つの「◯◯」という事項に関して是とするか否とするか、
それは十人十色で必ずしも正解がある訳ではありません。
例えば殺人という行為、これは刑法という法律の中で禁じられた行為なので
やってはいけない行為だと大抵の人は知っています。
しかし、これはあくまで法が禁止しているだけ。
もし仮に殺人罪が存在していなかったら今より殺人の数は確実に増えます。
もしそうなったとしても、多くの人は他人の生命活動を停止させる事に
躊躇いを持つ事でしょう。法律があるから守らなければいけないのか、
ルールを守る事についての2つのケースから考えていきます。

不倫行為を堂々とmixiやブログにアップロードしていた女子大学生について
2ちゃんねる内では小さな「祭り」になっています。不倫は刑法犯ではありませんが
民法上の不法行為とされています。不倫相手の男性も勿論、婚姻関係を
破綻させているのだから「悪い事」と思われています。でもこれ自体は
上で書いたように刑法犯ではないので警察に逮捕されて検察に送られて裁判とはなりません。
だからこそ「当事者で勝手にすればいい、他人が口出す話じゃない」
というのも正論だと思います。だけど不倫行為を暴露するばかりか
相手の家族を誹謗中傷する女子大学生のブログに義憤を覚えるのもまた正解だと思います。


今日、国会が紛糾した森まさこ議員の山岡賢次に対する質問。
消費者問題に取り組む消費者庁の長に就いた議員が
マルチ商法の企業から献金を受けていたばかりか、
その企業の会合に出て宣伝もやってのけていた過去ありということで
大荒れに荒れました。山岡が言うようにマルチ商法そのものは
犯罪ではありません。単なる配当金で人を増やすねずみ講は犯罪ですが、
マルチは一応扱う商品が存在するから。しかし、「会員を集めれば集めただけ
ピラミッド構造の上層部が多く貰えて下層部はまず損をする形式」
がねずみ講と大して変わらないから知らない人にとっては結局
ねずみと一緒で胡散臭いと思っています。でも法律では
報酬額や商品の価格が通常の範囲内の設定だったらお咎めなしです。
ただ現実として、マルチ商法によって金銭的に損をして人生崩壊した人が沢山いるからこそ
元弁護士の森まさこ議員は怒っていたわけだし、
一般人でも消費者庁のトップがマルチ商法関係者?は?と思う訳です。


人間は法律のような成分法は勿論の事、それ以外にも細かいルールを守って
社会秩序を形成しています。法律で禁止されていないけどそれをすることで
自分は大いに得をして逆に他人が不幸になる行為、法律には一応書いてあるけど
当事者に訴訟を起こされない限りは大丈夫な行為。これらを平然とやってしまう
人間が増えていけば社会秩序はどんどん崩壊していきます。東日本大震災で
被災した人の中では盗みとかズルとかやった人間は沢山居るでしょうが、
他国と比べたらまだ少ない方でした。法律云々ではなくて個人個人の良心が
そこにはありました。田舎特有の村八分みたいなのものだって、
個人を突出させないものとしては一定の機能がありました。


私は法に頼らず個人の良心で社会が構築されていけばいいと
考えていますが、それは一般的にはお花畑思想です。
最初に書いたように十人十色、物事に対する線の引き方だって人それぞれ。
それを一つに纏めるには、結局はルールを明文化してガッチガチにしていくしかありません。
その前に、せめて学校教育においては道徳教育に重点を置いて、
少しでもお花畑思想に近づけるようにしてもらいたいです。
他人と共存していくには他人を思いやること。

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