皆仲良く

バンダイチャンネルで
「無責任艦長タイラー」を観終わりました。

植木等をモチーフにしたジャスティ・ウエキ・タイラーが
いい加減な言行で何故か丸く収まってしまう不思議ワールド。
当初は、タイラーの行動と結果の因果関係は単なる強運だけで
片付けられていましたが、その性格に搭乗員の皆や
敵国の人間までもが惹かれていきます。
それは、型破りで無責任な彼が一貫して平和主義者だったからだと思います。
規律に厳しいユリコ少佐はメインヒロイン的位置づけだったから
ご都合的な展開があったにしても、典型的な軍人のヤマモト大尉までもが
終盤にはタイラーを心底から艦長と崇め、
最終回では最新鋭の巡洋艦阿蘇の艦長職を蹴ってまで
解体が決定していた駆逐艦そよかぜの艦長にタイラーを据え、
ユリコを転属先の情報部まで迎えに行くという大団円エンドでした。
序盤はタイラーに皆がペースを乱されて振り回されていたのに、
最後はそのタイラーの為に皆がそれぞれの意思で動きました。

タイラーをどうにか閑職に追いやろうとして失敗に終わった
中将二人はワルでしたが、日本刀を持ち歩いているミフネ中将の方が慎重派で
キレると刀を振り回し、強行派のフジ中将の方がストッパー役だったのが
チグハグで面白い見所でした。タイラーが退役したと風の浜辺で二人喜んでいた
シーンでは、ミフネがタイラーの本質を幾分か理解していた風でした、
しかし一番の理解者は退役してボロ家で寝たきりだったハナー元提督。
軍に入ったタイラーが年金課の二等兵として彼の元に年金を届けるところから
タイラーの無敗伝説は始まりました。ハナー元提督が死んだ時、
娘のユミ・エミは勿論悲しみに暮れていましたが、それ以上にタイラーの方が
精神的にダメージを受けていました。「また来ます」の約束を果たせなかったからなのか、
武勲を上げて偉くなっても死んでしまったら同じことだという無常を感じたからなのか、
私の頭では理解が足りませんでした。ただタイラーが優しい事だけは分かりました。


心温まる作品でした。

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